実は、ふるさと納税の返礼品は、自分以外の誰かにも送ることが可能だ。
このことを知らないという方、案外多いのではないだろうか?
しかも、その方法は極めてカンタン。
この機会に、遠く離れた実家の両親や今年お世話になった人へ感謝の気持ちを表してみるのはいかがだろうか?
年末やお盆の帰省時など、みんなで豪華な食材を味わうのもよし。
今年は帰省を見合わせる人も多いだろうから、せめて気持ちだけでも贈り物の形で届けるのも良い。
ふるさと納税を活用すれば、上限額以内なら自己負担2000円だけで、感謝の思いを形にできる。
返礼品を誰かに贈ることで、あなたは「その人の笑顔」という形のない返礼品を得ることができる。
ある意味もっともコストパフォーマンスが優れてる使い方じゃないかと僕は思う。

でも、返礼品を他人に送るってルール違反じゃないの?
そんなことは全くない。脱税でもグレーでもない。
あなたが寄付金(ふるさと納税)を払って、受け取る返礼品は一旦は、あなたの所有物になる。
あなたの所有物を誰にプレゼントしようが、当然 それはあなたの自由ということ。
直送したとしても、「あなたが受け取って、相手に持って行く」というプロセスを、配送業者が代行してくれるだけであって
Amazonなどのネット通販で買ったプレゼントを相手に直送するのとまったく同じ。
もちろん、相手は 実家の両親でも恋人でも友達でも上司でも・・・つまり、誰でもいいのである。
ふるさと納税返礼品を他人に送る時の注意点
とはいえ、普通の買い物に比べると、いくつか注意点もある。
まずは自分の上限額を抑えておこう!
ふるさと納税には個人ごとの所得で上限額が決まる為、その上限額以上のふるさと納税を行ってしまうと、ムダになってしまう。
勤務先からもらえる源泉徴収票で、上限額はかなり精緻に導き出せる。当サイトでもシミュレーションを用意↓

自分の上限額を把握できてない人は、まずは上限額を計算してみることをオススメする。
ラッピングは期待できない?
綺麗な包装紙でのラッピングやのし紙を付けてもらう事に対応している自治体はほとんどない。したがって、両親・親戚・友人などある程度、気心の知れた相手を選ぶようにしよう。
(2020年7月25日追記)
以前は期待できなかったラッピングも昨今は、ギフト向け包装やのし付けに対応してくれる自治体も増えているようだ。
例えば楽天ふるさと納税では、お中元ギフト向けの返礼品特集なども組まれている。
名入れや到着希望日までキッチリ指定できる自治体もある。
差出人が自治体or業者の名前で届くことがある?
宅配伝票の差出人が、自治体や自治体からの発注を受けた業者になっていることがあるため、あなたからの贈り物であることがわからないことがあるかもしれない。
差出人を指定できないサイトであれば、荷物が届くことを相手に事前に伝えておくのが良いかもしれない。
冷蔵庫・冷凍庫に場所を取るものだったら、僕は前もって言ってもらった方が助かる。
(2020年7月25日追記)
こちらも、上記の楽天のようにギフト対応をバッチリしてくれる自治体を選べば問題ないだろう。
返礼品は届くまで時間がかかる
返礼品は届くまでに1~2か月かかることがある。
中には発送日まで指定できる自治体もあるが、品物によるのでよく確認した上で返礼品を選ぼう。
指定日の入力欄がない返礼品は、備考欄などに書いても断られることがあるかもしれない。
手続きで何か変わることはある?
行政への手続き面はまったく変わらない。
返礼品の送付先を第三者に指定しても、ワンストップ特例制度や確定申告などの手続きには一切影響しない。

寄付金受領証明書はいつ・どこに届く?
「寄附金受領証明書」は、寄付者(=あなた)の住所に届くことになる。自治体にもよるが、だいたい申し込み後、1か月程度で届くことになるはず。後の手続きに必要になるので捨てずに必ず保管しよう。
返礼品は、だいたい発送時期が明記されいているので、申込時にチェックしておこう。
寄付者本人の住所を間違って変更しないように!
手続きに必要な「寄附金受領証明書」上には 寄付した人の住所・氏名が記載される。
この証明書上の寄付者が減税の対象になるので、申し込み画面で、誤って自分(=注文者)の住所を変更してしまわないように。ここを間違えると、送り先の名義で証明書が作られてしまい、税金還付の手続きができなくなってしまう。
ふるさと納税サイト別の配送先住所の設定方法
ふるさと納税サイトは多々あるが、メジャーなサイト4社について、送付先変更の方法を紹介する。
キャプチャ画像はPCのものになっているが、スマートフォン版もほぼ同じような感じだと思うので参考にしてほしい。
「楽天ふるさと納税」の場合
楽天ふるさと納税は、楽天市場での買い物と同じ操作なのでわかりやすい。
すでに楽天に登録してある送付先がもちろんそのまま使える、
「送付先」の「変更」をクリック。
ちなみに「注文者情報」はあなたの情報が入ってる必要があるので、変更してはいけない。
送付先リストに登録済の先ならその住所を選択
新しい住所を登録する場合は「送付先を追加する」 から手続きを進める
「さとふる」の場合
さとふるの場合は、欲しい返礼品をカートに入れ、注文するプロセスの中の「寄付者情報の入力」ページで指定することができる。
まず、最初の「寄付者情報」は自分の情報を入力する。
下の方に行くと「配送先(お届け先)」の項目があるので、ここで相手先の住所を入力。
プルダウンから「新しい配送先(お届け先)を設定する」を選択
「ふるなび」の場合
ふるなびの場合は、少しわかりにくいので注意。
申込者情報の下部にあり「寄附金受領証明書等の書類送付先が申請者と異なる場合はチェックを入れ別途送付先を入力してください。」にチェックを入れる。
チェックを入れると、「返礼品の配送先」入力欄が現れるので、送り先の住所を入力して、手続きを進める
「ふるさとチョイス」の場合
ふるさとチョイスは申し込みプロセスの中の、「申し込み情報の入力(1/2)」に入力欄が現れる。
まず、「寄付者情報の入力」には必ず、自分の住所を入力。
下にスクロールすると、「お礼の品・書類のお届け先設定」が出るので、「お礼の品のお届け先」のところの「お届け先を追加」ボタンをクリックして、贈りたい相手の住所を入力する。
元の画面に戻って、「お届け先の指定」 プルダウンを今、設定した送付先に設定して完了。
まとめ
どのサイトも、ショッピングサイトで送付先を指定するのと大差ないかんたんな操作で送付先を変更することができる。
自分が気に入った返戻品を大切な人にも贈って、今年は幸せのおすそ分けをしてみてはどうだろう。
ふるさと納税には上限額があって、サラリーマンの人なら源泉徴収票があれば正確に上限額を弾き出せる。思いもよらず上限額に余裕があるかもしれないので、ぜひこの機会に確認してみよう!

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